共通テスト英語と英検の違いとは?目的・難易度・対策法を徹底比較

英検と大学入学共通テスト英語は、どちらも「4技能重視」と言われることがあります。

そのため、「英検対策をしていれば共通テストも大丈夫」「共通テストの勉強をしていれば英検も同じ」と考える人も少なくありません。

しかし、実際の出題形式や評価目的は大きく異なります。両者を同じ感覚で対策すると、思わぬミスマッチが起きることもあります。

この記事では、共通テスト英語と英検の違いを、目的・形式・難易度・対策法の観点から整理し、効率的な学習戦略を考えます。

試験の目的の違い

共通テストは「選抜試験」

共通テスト英語は、大学入試の一次選抜として実施されます。最大の目的は受験生同士を比較し、得点で差をつけることです。

限られた時間内で大量の情報を処理させる設計になっており、上位層と中位層の差がつくよう工夫されています。

つまり共通テストは、「基準に達すれば合格」ではなく、「他者より高得点を取る」試験です。

英検は「到達度試験」

一方、英検は一定の基準を満たしているかを測る到達度試験です。

例えば2級や準1級には明確な合格ラインがあり、その水準に達していれば合格となります。順位は関係ありません。

この「選抜」と「到達度」という目的の違いが、両者の設計思想を大きく分けています。

問題形式の違い

共通テストは大量読解・情報処理型

共通テスト英語の最大の特徴は、読解量の多さです。

・長文が複数出題される
・図表や広告文などの資料が含まれる
・複数情報を統合する設問が多い

求められるのは、速読力と情報整理力です。

英文を丁寧に訳す力よりも、「必要な情報を素早く抜き出す力」が重要になります。

共通テストで8割を目指すための基礎的な学習法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
英語が苦手でも共通テスト8割を目指す勉強法|英文法・単語・長文の基礎から徹底解説

英検は技能分割評価型

英検はリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングを分けて評価します。

一次試験では読解・語彙問題・リスニング・ライティングが独立した配点を持ちます。
さらに3級以上では二次試験でスピーキングが実施されます。

共通テストが「一体型の処理試験」だとすれば、英検は「技能ごとの到達確認試験」と言えます。

アウトプットの扱いの違い

共通テストでは現在、スピーキング試験は実施されていません。
全問マーク式なので直接的な記述式評価はありません。

つまり、共通テストは「読む・聞く」中心の試験です。

一方、英検ではライティングと面接が必須です。

特に準1級では120語前後の英作文が求められ、抽象的テーマに対して論理的に意見を展開する力が評価されます。面接では即興で理由を補足する力も必要です。

共通テストのリスニングや英作文の基礎対策については、以下の記事が参考になります。
英語が苦手でも共通テスト8割を目指す勉強法|リスニング・英作文の基礎対策

難易度の本質の違い

「共通テストと英検はどちらが難しいのか」という質問はよくありますが、単純比較はできません。

共通テストの難しさは、

・制限時間の厳しさ
・情報処理量の多さ
・設問の精度

にあります。

一方、英検の難しさは、

・語彙力の水準
・ライティングの論理性
・スピーキングの即応力

にあります。

速読が得意な人は共通テストを有利に感じやすく、論理的に文章を書く練習をしている人は英検を取り組みやすく感じる傾向があります。

対策の方向性の違い

共通テスト対策では、次の力が重要です。

  • 速読力の向上
  • 時間配分の徹底
  • 複数情報の統合力

一方、英検対策では以下が重要になります。

  • 語彙力の強化(特に準1級以上)
  • 英作文の型の確立
  • スピーキング練習の習慣化
  • 技能バランスの強化

同じ英語試験でも、鍛えるべき力は明確に異なります。

両者は相互補完できるか

英検対策で語彙力とライティング力を鍛えれば、読解理解力は確実に向上します。
その意味では共通テスト対策にも役立ちます。

一方、共通テストの速読訓練は英検の読解処理速度向上に貢献します。

ただし、英検の面接対策は共通テストでは補えません。
逆に、共通テスト特有の時間管理能力は英検のライティング対策には直結しにくい面もあります。

共通テスト英語と英検の違いを理解する意義

両者の違いを理解せずに対策すると、「思ったより点が取れない」という状況が生まれます。

共通テストは処理速度重視、英検は運用力重視。
この軸を押さえることで、効率的な学習計画が立てやすくなります。

Q&A|共通テスト英語と英検の違い

英検対策は共通テスト対策になりますか?

語彙力や読解力の強化には役立ちますが、時間配分や大量処理の練習は別途必要です。

共通テストと英検はどちらが難しいですか?

難しさの質が異なります。
共通テストは処理量、英検は運用力が難易度の核心です。

英検準1級は共通テスト何点レベルですか?

単純換算はできません。
語彙水準は難関私大相当ですが、試験設計は大きく異なります。

簡単なまとめ

  • 共通テストは選抜試験、英検は到達度評価
  • 共通テストは処理速度重視
  • 英検は4技能を総合評価
  • 難しさの質が異なるため対策も異なる