英検対策を始めると、「単語から?」「過去問を解くべき?」「リスニングを毎日やるべき?」と、やるべきことが多く感じられて迷ってしまう方が少なくありません。
やる気はあるのに、順番を間違えてしまい、思うように得点が伸びないという声もよく聞きます。英検はやみくもに演習量を増やせば合格できる試験ではありません。
限られた時間で合格を目指すなら、「最初にやるべきこと」と「後回しでもよいこと」を整理することが重要です。
この記事では、英検対策の優先順位を分かりやすく解説します。
英検対策の大前提|順番が結果を左右する
英検はリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能試験です。
しかし、この4つを同時に伸ばそうとすると、どうしても効率が落ちます。
特に2級・準1級では、土台が不安定なまま実戦演習に入ると、復習の質が下がります。
英検は「基礎→運用→実戦」という積み上げ型の試験です。
この順番を守ることが、合格への最短ルートになります。
最初にやるべきこと
① 語彙の土台作り(最優先)
英検対策で最優先すべきは語彙です。
長文もリスニングもライティングも、単語が分からなければ成立しません。
特に準1級では抽象語や派生語が多く、「見たことはあるけれど正確な意味が曖昧」という状態では得点が安定しません。
意味を即答でき、英文の中で理解できるレベルまで引き上げることが重要です。
単語帳は何冊も手を出すより、1冊を繰り返す方が効果的です。
準1級を目指す場合は、級別に編集された教材を使うと効率よく語彙を整理できます。
例えば、
【音声アプリ対応】英検準1級 でる順パス単 5訂版
のような出題頻度順に整理された単語帳は、優先順位をつけて覚えやすい構成になっています。
音声も活用できるため、発音確認やリスニング対策にもつなげやすいのが特徴です。
まずは語彙に学習時間の40%程度を充てる意識で取り組んでみましょう。
② 文法の総復習
関係詞・仮定法・分詞構文などの重要構文は、読解の安定度に直結します。
文法が曖昧だと、文章構造を正確に把握できません。
文法は「知っている」状態ではなく、「瞬時に構造が取れる」状態を目指します。
ここが安定すると、読解スピードも自然に上がります。
③ ライティングの型を早期に作る
ライティングは後回しにされがちですが、早めに型を固める方が効率的です。
2級なら80〜100語、準1級なら120語前後で、賛成・反対→理由→具体例という基本構成を安定させます。
型があるだけで、本番の安心感が大きく変わります。
次に取り組むべきこと
④ 読解で構造理解を強化
語彙と文法が固まってきたら読解演習に入ります。
和訳中心ではなく、「段落ごとの主張は何か」を整理する意識が大切です。
準1級では特に論理構造の理解が得点差になります。
⑤ リスニングの習慣化
リスニングは短時間でも毎日触れるのが理想です。
英検は形式が安定しているため、継続することで得点が安定しやすくなります。
後回しでもよいこと
① 過去問の大量演習
基礎が固まる前に何年分も解くのは効率的ではありません。
理解不足のまま解いても、復習の質が下がります。
過去問は基礎完成後の「実戦完成期」に本格的に取り組みましょう。
② 難問対策
英検は満点を取る試験ではありません。
合格基準はおおよそ6〜7割です。
難問よりも、標準問題を確実に取れる安定度を優先しましょう。
③ 小手先のテクニック研究
時間配分テクニックや裏技よりも、語彙・文法・構造理解の完成度が重要です。
基礎が整えば自然と得点は伸びます。
優先順位を守ることが最大の戦略
英検対策は焦らず、土台から積み上げることが結果につながります。
語彙→文法→ライティング型→読解→実戦演習。
この順番を守ることで、処理の安定度が高まり、合格ラインを超える力が身につきます。
Q&A|英検対策の優先順位に関する疑問
単語と過去問はどちらを優先すべきですか?
結論から言えば、単語が最優先です。英検対策では語彙力が土台になります。
語彙が不足している状態で過去問を解いても、文章理解が浅くなり、復習の質が下がります。
「なぜ間違えたのか」が語彙不足なのか構造理解不足なのか判断できなくなってしまうため、成長効率が悪くなります。
特に英検2級・準1級では、長文中に知らない単語が複数あるだけで理解度が大きく下がります。
まずは受験級レベルの単語を安定して即答できる状態にし、その後に過去問演習へ進む方が、結果的に合格は早まります。
ライティングはいつから始めるべきですか?
できるだけ早い段階から取り組むのが理想です。
英検ではライティングの配点が大きく、合否を分けやすい技能です。
多くの受験者は「直前に練習すればいい」と考えがちですが、実際には型の安定に時間がかかります。
賛成・反対→理由→具体例という基本構成を早期に固定しておくと、語彙や読解力が伸びるにつれて自然に内容の質も向上します。
特に準1級では抽象的テーマへの対応力が求められるため、早めに「論理的に書く練習」を始めることが重要です。
準1級は語彙がどれくらい重要ですか?
非常に重要です。英検準1級では、語彙力がそのまま得点の安定度に直結します。
2級までは比較的具体的な日常語彙が中心ですが、準1級では抽象語や社会的テーマに関する語彙が増えます。
例えば environmental sustainability や economic disparity のような語は、単純な暗記ではなく文脈理解が必要です。
さらに、派生語への対応力も重要になります。develop / development / developing / underdeveloped のように、語形変化に瞬時に対応できなければ読解スピードが落ちます。
語彙不足は以下の場面で直接的な失点につながります。
- 語彙問題で選択肢を絞れない
- 長文読解で論旨がつかめない
- ライティングで表現が単調になる
準1級では約7,000〜9,000語レベルが目安と言われますが、重要なのは数ではなく「頻出語の定着」です。
語彙が安定すると、読解・リスニング・ライティングすべての処理が安定します。
リスニングは毎日やる必要がありますか?
理想は毎日短時間でも触れることです。
英検リスニングは形式が安定しているため、継続による慣れが得点に直結します。
まとめて長時間行うよりも、毎日10〜15分でも音声に触れる方が効果的です。
特に準1級では話題の抽象度が上がるため、語彙と並行して音声理解を強化する必要があります。
リスニングは「センス」ではなく「接触量」で伸びる技能です。習慣化が最大の対策になります。
まとめ
- 最優先は語彙と文法の土台固め
- ライティングは早期に型を安定させる
- 過去問大量演習は基礎完成後
- 準1級では語彙力が得点安定の鍵
- リスニングは毎日の積み重ねが重要
